あくまで主役は選手というスタンスは崩さずとも、指導者としての道を歩んでいる者にとっては、選手の好成績は誇らしく、それを指導者の実績として自負しても良いのではないでしょうか。
指導者としてのあなたがステップアップすると、少しずつ周辺が変わり始めます。
結果を残すと周りが自然に動きだし始める
選手が飛躍を遂げ全国的に学校とチームが有名になってゆけば、自ずと、指導者である顧問の先生やコーチにも注目が集まります。
どのような指導方法で、そのような結果を導き出したのか、学校の運営や教育理念にも興味を持ち、教えを請う人も出てくるかもしれません。
チームが結果を残すことによって、指導者である、あなたの周辺がゆっくりと好循環し始めます。
指導者として得られるもの
あなたの構築した練習メニューが功を奏し、選手達が飛躍的な進歩を遂げた姿を目にした時、あなたは、自身の指導者としての喜び、充実感を噛みしめることが出来ます。
そして、あなたがコーチングしている選手達が、大会で確かな結果を残し始めた時、少なからず、選手の所属する学校、チーム、卓球教室、そして指導者であるあなた自身への注目が高まる事になるでしょう。
それは、選手としてだけではない、卓球に関わり続けるあなたの人生を豊かなものにしてくれます。
卓球競技を始めた頃のような瞳の輝きが、コーチとして注目を浴びるあなたに再び蘇ってくることを想像してみましょう。
それが現実のものとなる時、全てが好循環を始めます。
コーチとしてレベルが上がると見えてくる後悔
今、ハイレベルなコーチングスキルをマスター出来た時、あなたは、過去に指導した何十人という選手の中に、今の自分のコーチング能力があれば、もっともっと上位の結果を残してあげられたはずのプレーヤーが何人か、いた事を思い出し、淡い後悔が頭をよぎるかもしれません。
そんな後悔も含めて、指導者としての経験も、確かなコーチング論を学び続けることによって培われるのです。
そして、この先、出逢うであろう未来の可能性を秘めた選手達も見落とす事のないよう、コーチ自身も永遠に学び続けることを疎かにはできません。
その結果、名監督、名コーチになっていくとすれば、知らず知らずにあなたをサポートしようとする人たちも自然に現れますそれも、好循環のひとつです。
一目置かれるならば、自分の意見も通りやすくなる
あなたが、今までとは違った指導法により、チームを飛躍させ、全国規模で稀に見る躍進を遂げたとするならば、あなたの学校への知名度での貢献、周辺の人達からのチームへの興味、あなたの指導を受けたいという学生、選手が現れてくる事も考えられます。
そして、学校でも卓球界でもあなたのポジションは自然に上がっていく事でしょう。
チームが毎年のように結果を出し続けるならば、あなたの学校に今まで無かった卓球専用の施設が造られるかもしれません。
もし、そのよう事が実際に起こったなら、それは、あなたの指導者としての実績がもたらしたものにほかならず、指導者として、あなたの意見は以前よりも聞き入れられやすい状態になっていくでしょう。
そうです。
あなたが学び、教え、選手が結果を残していくと、全てに於いて好循環が起こり、選手だけでなく、あなただけだけでもなく、学校やチーム、地域を巻き込んだ社会貢献が可能になるでしょう。
スポーツ競技の指導者を務める事は、たとえそれが、あなたにとって無償の行為だとしても、あなたの得られるものは、途方も無く大きなものなのです。
結果が全てではありませんが、結果を残すことによってあなたが指導者としても教育者としても、ひとつ階段を上がることは確かです。
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