生徒たちには、できることなら学校の部活動の時間内で実力をつけてもらいたいものです。
選手たちが、部活動の時間をあてにせずに、部外での練習で強くなっていたとしたら、指導者としては何だか複雑な思いがしますよね。
3年間の部活動の充実した日々を選手達に
卓球に全てを賭けている生徒に付き合っている自覚を持つ
あなたの指導を受ける前に、すでにその地域では、ある程度実力が認められた選手が、あなたの学校の卓球部に入部して来る事があります。
彼の人生が、もしかしたら、卓球という競技を中心に、これから生きていく事になるかもしれない、そんな重要な時間が、あなたが顧問やコーチをしている部活動の3年間であるかもしれない。
あなたが、彼らの人生のキーポイントになる、同じ時間を共有する重要な人物だという事を自覚して欲しいのです。
3年は短い期間の中でも、地道な基本練習も必要
この短すぎる3年の間の部活動の期間に、経験の浅い選手には、基本練習を充分に積む必要がありますが、強くなるために必要な基礎練習も、飽きのこないような工夫も必要です。
生徒たちが、あなたの教えに理解を示し、熱心に練習している光景を見ればあなたのコーチとしての自信にもなることでしょう。
強すぎる選手にも充実した練習を
強い選手が練習台にならない工夫も必要
部内に1人だけ実力差があり過ぎ、自分より力の劣る選手の為の練習台として部活動の時間を費やしてしまい、自分のための練習は学校以外の場所で行っている生徒がいるかもしれません。
それは、部活動という制度上、致し方ない所もありますが、そうは言っても、学校で指導する者にとっては、自分の指導によって強くなって欲しいものです。
選手権で上位入賞するために卓球部で練習はしているが、強くなるための練習は部活動以外の場所でしている。
顧問のあなたはそれでもいいですか?
学業だって、教員であれば、生徒のテストの成績が上がった理由が、塾の先生のおかげだとは思いたくないでしょう。
部活動内で選手を強くしろ
部活動で卓球を学ぶ、そして強くなる事の重要性を生徒達が体感する。それは指導者であるあなたの腕の見せ所でもあります。
あなたは今、選手達が飽きないような練習メニューを与えられていますか?
実力差のある選手達が、それぞれに充実感を感じられる練習メニューを考えられていますか?
あなたが、学校の卓球部の指導者になる事が目標のひとつであったのなら、卓球への情熱はまだまだ衰えていないはずです。
選手を納得させる事ができる飽きのこない練習メニューを組み上げる事もあなたの勤めです。
部員達は、1年生は玉拾いで、練習は部活動が終わってから市民体育館で行い、2年生から卓球台1台が与えられ、それでも満足な練習時間が得られず、同じように、市民体育館で練習。
もっと強くなれる伸びしろがあるにもかかわらず、部活動の時間では満足な指導も受けられずに学校の卓球部員である期間を終えてしまう。
それはとても残念な事です。
あなたの力でチームを強くする気持ちで
卓球部の顧問の先生の中には、時々、部活動の時間には、練習風景を眺めにやって来て、練習には口を出さず、ただ、部内での対戦成績から団体戦のメンバーを決める。
そんな先生もいます。
しかしそれでは、その学校は卓球の名門校にはなっていかないでしょう。
あなたが練習メニューを考えるのです。選手でなくあなたがあなたの卓球部の評判を作っていくのです。