あなたは、左利きの選手と戦いで、苦手意識を感じていませんか?
この記事では、左利き選手との試合に取りこぼしをしない為の方法を提案しまています。
- 普段から左利き選手に苦手意識がある人
- 自校の卓球部内に左利き選手が居らず、練習機会が少ない
- ライバルが左利きで、いつも勝ったり負けたりだが、実力で先へ行きたい。
など、対左利き選手に勝ち切る為の方法をあげてみました。
左利き対策は地道にやれば効果はある
左利き選手を相手にすることを特に意識していない人も中にはいるでしょう。
逆に、対左利き選手のほうが特異な人もいるでしょう。
しかし、右利きと左利きの割合(左利きが10〜11%)から言って、右利きのプレーヤーが左利きの選手と対戦する確率は、かなり少なくなりますよね。
逆に左利きの選手は、右利きの選手とは、いつもいつも練習も試合もしているわけですから、「慣れ」という点では、左利きにやや分があると言っていいでしょう。
しかし、そんな少しのハンディは、ちょっとした心掛けで克服することができます。
県内、地区内の左利き選手を調べて尽くせ。
ローカルな話になってしまいますが、中学や高校で部活動として卓球をやっていて、選手権で上位を目指しているなら、地区内の左利きの選手、県内の左利きの選手のデータを全て集めておくくらいのことは、やっておくべきでしょう。
これは、対左利き選手が苦手だというプレーヤーはもちろんやるべきですが、右とか左とか関係なく、他校の選手の情報は持っておくべきでしょう。
地元の大会の際には、仲間や先輩を観客席から応援するのも大事ですが、他校の選手の戦型やサーブの種類などのデータをしっかり記録しておくと良いでしょう。
左利きに限定すれば、割合からして10%ですから、それほど難しくはない作業だと思います。
卓球部のマネージャーをやっているなら、そのようなデータ集めも、とてもやりがいのある仕事になるでしょう。
強豪校の選手は、他校の選手の情報を良く知っている
私の高校生時代の思い出ですが、中学時代の卓球部員のSが、県でいちばん卓球が強い高校に進学しました。
その強豪校でもSは、団体戦のメンバーでした。
彼とは幼なじみだったので、高校が分かれてからも、私の高校の卓球部の仲間たちと一緒に、市営体育館で時々合っていました。
彼に、地区内の高校の選手の名前を言うと、どんなタイプの選手か、スラスラと答えるのです。
私たちだって、他校のチームの強い選手は2、3人の特長は言うことはできましたが、Sが、あまり目立たない無名に近い選手までカバーしているのには驚かされました。
ちなみに、Sは中学時代の学業は、それ程でもありませんでした。
強い選手(スポーツの強豪校)は、勝つためには、そんな地味な作業もしているようです。
そう考えれば、これから自分が大会で当たる可能性のある左利き選手を全て調べるとくらいは容易いことです。
各左利き選手の特徴をチェック
自分が対戦するかもしれない左利き選手の特徴をメモしておきましょう。
- どんなサービスを得意としているか。
- どんなレシーブが多いか。
- 得点のパターンはどのようなものが多いか。
それらを知っているか知らないかでは、大きく戦い方が変わってくるでしょう。
対策のための練習も組みやすくなります。
あなたの部内に、左利きの選手がいれば、調べた対戦相手の得意パターンを真似てもらえば、対策練習ができます。
中国チームがよくやっている、対戦国のコピー選手をつくってしまう、あのやり方に近い練習方法です。
左利きの練習相手がいない時は、シャドウプレイでもいい
対戦するであろう相手選手の特徴やサーブの癖が分かっていれば、左利きの練習相手がいなかったとしても、シャドウプレイを繰り返して体に覚えさせるのもありです。
何もしないよりはましです。
シャドウプレイで擬似対戦した通りの返球が来れば「待ってました!」という気持ちで攻撃できるでしょう。
対戦相手を限定せずに左利き選手に強くなるには
ここまでは、相手を限定しての対策を考えましたが、ここからは、大きなくくりでの、左利き選手に対して自分の実力を出し切っていく方法です。
ランキングプレーヤーの対左利きの試合の動画を見て学ぶ
他の記事でも似たような事を書いたかも知れません。
自分のアイディアだけでは限界がありますから、手っ取り早いのは、世界の一流選手を真似することです。
世界的選手が、対左利き選手に対して、どのような戦い方をしているかチェックしてみましょう。
相手の出すサービスに対しての、構える位置や向きなど。
そっくりそのまま真似できることは多くあります。
彼らがそうしている理由は、実践しているうちに理解できるでしょう。
左利き選手相手の会心のプレイを真似て体に記憶させる
世界的選手が、対左利きプレーヤーを相手に会心のプレー、完全なノータッチのリターンでポイントを奪ったシーンなどは、実際に同じように練習で何度もやってみる。
強打だけでのポイントだけでなく、コースや回転の強弱によってミスを誘うパターンも考える。
サーブ、レシーブの傾向を知っていいるだけでかなり違う
私のちょっと恥ずかしいような、貴重な体験をここで書きます。
私は高1の時の新人戦で、隣町の高校の卓球部の初心者の相手に負けてしまいました。
高校から卓球を始めたその相手選手は、相手高の卓球部内でも、まだ回りの同級生部員から、からかわれているような立場の部員で、キャラクターもちっと変わった人間でした。
私もそれほど、キャリアが長いわけではありませんでしたが、流石に負ける事はないだろうと思っていました。
その相手は左利きでした。
私は、その風貌、同級生にからかわれている感じ、いつも軽くニヤついているのを見て、「強くないはずだ」と思い込んでしまいました。
ところが、試合が始まると、その相手のサーブが、全然うまくレシーブができず失点を繰り返してしまいました。
相手校の部員がスタンドの最前列で、ヤンヤヤンヤのからかい半分の声援を送っています。
こちらの同僚部員はというと、
「こんな奴に負けるのかよ…。」
てな感じで応援?いや、見ていました。
かなり落ち込みました。
高校3年の内で、忘れたいことのひとつです。
なぜこんなことを書いたかというと、相手が、あまり対戦の少ない左利きであることにプラスして、見たことのない変わったサーブを持っているだけで、番狂わせが起きてしまうのです。
本当に怖い事になります。
後日談です。
その時(新人戦)、私が負けてしまったその初心者は、2年生か3年生になった時、なにかの大会で、県でいつも個人戦でベスト4に入るような相手から1セットをとり、まさか勝つのか!というような大善戦を見せました。
私も苦しんだ、その男のサーブにベスト4の実力者も最初のほうではアジャストできていませんでした。
ということで、その、同僚から見下されていたその一風変わったキャラの男は、いつの間にか団体戦のメンバーになって、県大会にも出場していました。
その男の最初の犠牲者は、私だった。
ということで…(汗)
左利き+見たこともないサーブ。
要注意です。