卓球で膝の怪我をしてしまうと、練習が充分にできなくなり、大きな遅れをとってしまいます。
大事な時間を故障で無駄にしないために、考えておくべき事柄をおさらいしてみましょう。
年齢にあった楽しみ方を
人間の膝は、自分が20歳前後の時の体重に合うように出来上がるのだそうです。
私はガリガリでヒョロヒョロの痩せ型体型なのですが、健康診断では医者の先生からは、体重は増やさないほうがいいと言われたことがあります。
現在、もしあなたが20歳を随分と過ぎて、自分の体重が20歳の頃よりもだいぶ増えてしまっているなら、膝の故障には故障気をつけなければいけません。
楽しい卓球を続けられなくなってしまいます。
ウォーミングアップ、クールダウンを怠らずに
あなたが世界レベルを目指すのであれば、ウォーミングアップとクールダウンに気を配るのは当たり前のことです。
そして、趣味で楽しくやる卓球に於いても、ウォーミングアップとクールダウンは大切です。
なまった体を、若い頃の感覚で動かし始めて大事に至る怪我は後を絶えません。
県で予選を通過出来ないようなランクにいる学校の卓球部では、部活が始まるとともに「打つべ!」と言ってすぐに打ち始め、終了時間が来ると集合して「ありがとうございました!」で部室に引き上げて着替える。
っていう感じで、怪我の予防のストレッチなども、まったくやらないというところも多いのではないでしょうか?
そんな雰囲気の中で、自分だけが怪我予防の体操をやるというのは、部の中の異端と思われてやりにくいかもしれません。
しかし、そこが、ワンランクもツーランクも、あなたが上に行くか行かないかの分かれ目になります。
そして、あなたが怪我をしないための重要な部分です。
シューズやソックスにも気を配ろう
裸足でフローリングを歩く感覚と、たとえ薄くてもカーペットを敷いたその上を歩く感覚では、足の裏や膝に感じる衝撃に随分と違いがあると思いませんか?
フローリングにスリッパという変わった日本人の感覚は、膝への衝撃を考えれば、理にかなっていると言えるでしょう。
そのようなことからも分かるように、シューズやソックスの衝撃吸収能力は気を配るに値するところです。
グリップ力も大事ですが、膝への影響力も、シューズやソックスを購入する時のポイントとするべきでしょう。
必要以上にバンバン音をたてない
強打する時に、足の裏でフロアを叩き、やたらとバンバンと音を立てるのも、膝への影響を考えればどうかと思う行為です。
サーブでのテクニックとして足音を使うのはルール違反ではありませんが、少しでも、筋肉にピリッとくるようなことがあれば、控えたほうが良いでしょう。
中学生、高校生は成長痛に注意
中学生〜高校1年ぐらいの期間は、爆発的に身長が伸びる生徒もいます。
骨の成長と、筋肉や腱の成長がアンバランスになってしまい、膝の痛みに苦しむ選手も中にはいます。
「オスグッド」や「ジャンパー膝」などが中高生の膝の痛みの主な原因です。
私ごとですが、自分は中学3年の卒業式の際、クラスで背の順で並んだ時、男子20人ほどの中で前から5番目でした。
それが高校入学の1学期、背の順で並んだところ、クラスで2番目の身長になっていました。
高校入学前の春休み中だけで身長が軽く10cm以上伸びたのです。
2年生の頃から右膝の皿の下の腱の横が痛くなり、右足だけが真っ直ぐに伸ばせなくなってしまいました。
体育の時間にも、口の悪い先生に「なに足引きずってんだ」(もっと悪い言葉です。)と言われました。
3つの整形外科で診てもらったところ、一軒目では「軟骨が大きい」と言われ、2軒目では「膝関節周囲炎」と言われ、週一回痛み止めの注射をしてもらいました。
全然良くならないので、大きな病院に行って超音波検査をしてもらいましたが、どこも悪くないとの診断。
おまけに診断してもらった技師の男に「ここは症状がヒドい人が診てもらう病院なんだよ。」と、迷惑そうに言われました。
本当に痛くても困っていたのに…。昭和の話です。
その年の全校10キロマラソン大会は、とても膝が痛くて無理と判断した私は、診断書を担任に提出して不出場をお願いしました。
しかし、普段の生活態度が悪かったのか全然信用してもらえませんでした。(泣)
結局、その年の全校10キロマラソンは、雨で中止になりました。
しかし、そんな膝が痛む時期も部活には出ていてボールを打っていました。
これじゃ、仮病を疑われるわけです。
それが原因かどうか分かりませんが、現在も右足が左足より、若干ですがまっすぐ伸びません。
そして、たまに少しひねった時などにピリッと痛みます。
膝の痛みが出てしまうと、大事な大会で実力を発揮できなくなってしまいます。
そんな事のないようにケアはしっかり行いましょう。
あなたのプレイが見れなくなって悲しむ人が何人もいるはずです。
自分が勝つことだけでなく、そ人たちのことも思い浮かべながら、健康であることを感謝しながら練習しましょう。
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