レシーブする側にとってのプレイの第一歩は、「構える」ことですよね。
初心者にとっては、この「構える」という行為も、ずいぶんと曖昧な姿勢をとってしまうことがあります。
初心者だからこそ、プレイのスタートである「構え」「基本姿勢」は大事になります。
卓球の2球目レシーブは対応力のある構えが必要
卓球での基本姿勢は、多種多様なボールに対応できる構えである必要があります。
ネット前に小さく出されるショートサーブにも、自分から一番遠いところに出されるスピードあるロングサーブにも対応できる「構え」と「位置」を考えると、自ずとその位置と姿勢は決まってきます。
「2球目」、レシーブに際する基本姿勢は、どんな位置にサービスをだされても対応できる構えが、初心者にとって重要になります。(もちろん、上級者にとってもです。)
まだ、自分のプレイの個性や得意技を自覚できていない段階での変わった構えをすることは、上達の妨げになる恐れがあります。
最初はノーマルな構えを覚えましょう。
いずれ、自分の得意な技に、導くために有利になるレシーブをしやすいような構えを発見できるかもしれませんが、それはちょっと先の話です。
それまで、得意な技を見つける時まで、練習に打ち込みましょう。
強い選手の構え方をコピーしよう
卓球の基本姿勢は、利き腕側の足をやや下げた形がベーシックなスタイルになります。
この辺りが、初歩的な考え方になります。
しかし、あなたと同じただの一般人の私が、偉そうに講釈をたれても、全く、信用がないわけですから、自分にあった構え方は、あなたが自分で身につけなければなりません。
部活の先輩や、顧問の先生のアドバイスだって怪しいものです。
そこで、適正な構えと位置を探す方法を提案します。
自分の基本姿勢を探す方法
もう、あなたは無意識にやっているかもしれませんが、自分にあった構え方を探す方法を書き出しておさらいします。
まず、初心者の場合は、自分がどんな戦型を目指しているのかを再認識しましょう。
前陣で戦うスタイルなのか、後陣で打ち合うスタイルなのか、カット主戦型なのか。
始めたばかりで、そこまでも考えられない場合は、考えなくても大丈夫です。
世界ランキングをチェックする
まず、最新の卓球選手の世界ランキングをチェックしましょう。
男子のランキングも女子のランキングもチェックしましょう。
世界ランキング上位選手の動画を上位からチェックする
世界ランキングのリストを片手に、上位の選手から順に、動画サイト(YouTubeなど)で、実際の試合の動画をチェックしていきます。
自分の目指す戦型に重なる選手の基本姿勢と位置をチェック
ランキング上位の選手の試合の動画を順にチェックして、自分が目指しているのスタイルの選手がいたら、ピックアップします。
そして、
- 卓球台からの距離
- 足の位置
- 前傾姿勢の度合い
- 膝、肘の曲げ具合
- ラケットの位置
などをチェックします。
数十人のプレーヤーを確認していくと、似たような戦型の選手でも基本姿勢は違っている場合もありますが、共通点に注目して、取り入れましょう。
丸ごと、真似るのです。
部活の先輩や古い先生の知識より、これがいちばん最先端です。
身体能力や体力の違いもありますから、あなたが男子なら、女子の世界ランキング選手の動画を参考にするのもいいでしょう。
卓球を始めたばかりで、自分の戦型すら決まっていない場合は、このランキング選手のチェックをすることで、自分のプレイのロールモデル(見本)になる選手を探しましょう。
見本になる選手を見つけることで、基本姿勢のみならず、強くなるための道すじが見えてきます。
基本姿勢「構え」は、ボールを打っていないわけですから、見た目だけは、世界ランカーと全く同じように真似できるのです。
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対戦相手が右利きか左利きか、相手のサーブを出す位置でも変わる
基本姿勢での構える向きは、相手選手が右利きか左利きかによっても違ってきます。
そして、相手の出すサービスの位置、バック側かミドルからか、フォア側か。
それぞれに対して、どんな状況でも同じ位置同じ向きで構えているという選手はいないと思います。
それでも、自分が無意識に対戦相手によって変えている体の向きなどが本当に正しいのか、トップ選手をチェックして見直して見るのも良いことです。
構えには、心を宿らせる
日本の国技、相撲では立ち合いで、相手と呼吸を合わせてぶつかり合います。
相撲は珍しい例です。
そうしないと試合が成立しないからそうしているわけですが、卓球では相手が万全のタイミングで待っているところにサービスしなくてはいけないわけではありません。
微妙なタイミングのズレや、呼吸の乱れを読まれたり、視線の方向で集中力を削いだりと、サービスを出す前のテクニックも駆使されます。
そのような、精神面の戦いにとっても「構え」は重要です。
ボールを打つ前から心を読まれては不利になってしまいます。
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脳科学の世界では、脳が「運動」に対して出す指令と「思考」に出す指令は同じだと言われています。
動揺して、構えが変わったり、表情が変わったりするのを相手に利用されてはもったいない。
構えにも心を宿し、ボールを打ち合う以外の場面でも主導権を握りましょう。
⇒卓球レシーブ攻略プログラム~レシーブからの攻撃、的確な判断で戦うレシーブ戦略~ 【滝川第二高校卓球部監督 松尾政英 指導】