ペンの裏面打法がやりやすいラケットを調査してみました。
この記事で分かること
- ペンホルダーで裏面打法をすることを前提としたラケットは?
- 裏面打法をするトッププレーヤーが使用するラケット?
- 裏面打法に使われているラバー?
- 裏面打法することを前提の日本式ペンホルダー?
などです。
世界ランキングにペンホルダーの選手が2人?
という状況ですが、まだまだ一般ではペンのプレーヤーが頑張ってますので、そんなあなたに向けて調査してみました。
裏面打法をするトッププレーヤーが使用するラケット
ペン裏面打法の名選手と言えば
許昕選手
許昕選手のラケット
2019年現在は
スティガ社の
ダイナスティカーボン
同一の仕様か分かりませんが、
『ダイナスティ カーボン Xu Xin エディション』
として市販されています。
グリップの太さの太いタイプ、細いタイプがあります。
一般的に許昕選手といえば
インテンシティNTC
が浮かびますが、2020年現在ではダイナスティカーボンです。
許昕選手の使用ラバー
フォア面
天極NEO3
スピード:7.63
スピン:8.19
コントロール:7卓球ナビより
バック面
テナジー05
スピード:8.19
スピン:9.48
コントロール:7.86卓球ナビより
卓球レビューサイトの『卓球ナビ』さんによりますと
バック面に貼っているテナジー05のほうがスピード、スピンの性能が若干高いと出ています。
黄鎮廷(WONG Chun Ting)のラケット
許昕選手に続く世界ランキング上位のペンホルダー選手、
黄鎮廷の使用ラケットは
特注(アリレート カーボンペン)
許昕選手の使用ラバー
フォア面
テナジー05ハード
スピード:9.41
スピン:9.56
コントロール:7.93卓球ナビより
※以前はテナジー05を使用
バック面
ディグニクス05
スピード:9.44
スピン:9.60
コントロール:8.65卓球ナビより
※以前はテナジー05を使用
butterflyのサイトの性能比較図によると、フォア面で使用しているテナジー05ハードより僅かにスピン性能、スピードが優れているようです。
ペンホルダーで裏面打法をすることを前提としたラケットは?
ペンで裏面打法を駆使して戦うトップ選手は、今のところ
中国式ペンホルダー
という結果になっています。
日本式ペンホルダーで裏面打法はできないのか?
現在、ペンホルダーの裏面打法は、中ペン(中国式ペンホルダー)でやるもの、のようになっていますが、
日本式ペンホルダーで裏面打法はできないのでしょうか?
できないはずがありません。
グリップの構造上、やりにくいともいわれますが、私はそんなことはないと思います。
日本式ペンホルダーの裏面打法型ラケットも市販されている
日本式ペンホルダーのラケットでも裏面打法はできます。
片面タイプのペンホルダーのラケットの裏面に張られたコルクに接するように、そこから先の部分にラバーを貼ってもルール上OKです。
もちろん裏面打法をすることを前提とした日本式ペンホルダーのラケットもちゃんと市販されています。(裏面打法前提または反転プレイが可能なデザインのラケットという意味です。)
裏面打法をすることを前提にデザインされたラケットなら、最初から両面にラバーを貼った時の重量設定をされていますから、初心者は最初から専用のラケットを選んだほうがいいでしょう。
単板で厚みのある日本式の片面ペンホルダーの裏にラバーを貼るのは、重量、持ちにくさの点ですすめられません。
しかし、常識に縛られては新しいものは生まれませんから、否定はしません。
日本式ペンホルダーの裏面打法の使い手
松下大星 選手
ペン裏面打法のグリップ(握り方)
古い私のような人間は、
中国人の選手はほとんどラケットの裏側の三本の指は軽く丸めている。
日本式ペンホルダーの選手はラケットの裏側の三本の指は丸めているプレーヤーもいれば伸ばしている選手もいる。
古い時代には、伊藤繁雄選手、小野 誠治選手、前陣速攻型の河野満選手も指を伸ばしていました。(斎藤清選手は指を丸めていましたね。)
私もそんな考えが刷り込まれていました。
しかし、現在では中国でもペンホルダーは、裏面の指は伸ばしたほうが良いと教えていると聞きました。
そのほうがパワーがでるということです。
それとやはり、裏面打法のやりやすさでしょう。
裏面の指を丸めると、「前に倣え」をしたときにラケットの先がまっすぐ前を向かずに角度がついてしまいます。
ショートや普通のペンバックハンドならそれでいいのですが、裏面打法はちょっと窮屈になってしまいます。
手の甲の向きとラケットの面が同じ向きに近いほうが裏面打法はやりやすいはずです。
そのへんが、中国でも裏面の指を伸ばすようになった要因なのでしょう。